Takashi Yamaguchi, English Speaking Japanese Tax Accountant

税理士って何者?part 2 – 「赤ひげ」か「財前五郎」か?

8月最後の週になりました。
もう一年の3分の2が過ぎようとしています。
この分だとあっという間に年末・年始に突入しそうです。

税理士は季節労働者

税理士にもいろいろなタイプがいますので、一概にはいえませんが、大抵の税理士は夏場は比較的ヒマです。
逆に年明けから6月末あたりまでは忙しいのが一般的です。
したがって、忙しい時期にフォローできなかったことや税制改正の勉強などは夏場の宿題になります。
一年の前半は決算・申告、後半は営業と勉強に時間を使っているといった感じです。

ヤマグチは独立開業するまでサラリーマン(企業内税理士)をしておりましたが、やはり会社の決算を中心に仕事に波がある「季節労働者」でした。
決算月の翌月から3か月が超多忙、次の3か月がやや多忙で、残り半年は急ぎの仕事が飛び込んでこない限り残業なしといったペースで仕事をしていました。

税理士も決算・申告を乗り切ったところでようやく顧問契約の更改や仕事の段取りの交渉、決算・申告の反省会をする余裕を持てますので、外部税理士への相談も夏場に集中してやってました。

そういう意味で夏場はお客さま、税理士双方にとって次の決算・申告の準備を始めるのに理想的な季節なのです。

できれば、冬が来る前に新規のお客さまに来ていただけるとありがたいのですが、そうもいきませんよね。
はい。承知しております。
いつでも大歓迎です。お問い合わせはこちらからお願いします。

税理士業は情報サービス業

当たり前といえば当たり前ですが、税理士業はお客様あって初めて成り立つサービス業です。
昔は殿様商売を地で行く大先生もいたようですが、税理士の絶対数が増えて競争が厳しくなってきたこともあり、ベテラン先生でも顧客のつなぎ止めや新規顧客開拓は楽ではありません。
税理士の売り物であり商売道具でもある会計・税務に関する情報は、以前よりも陳腐化しやくなっています。
世の中の変化が早くなって会計制度や税制の改正が頻繁に行われているためです。
もともと税法は法律のなかでも読みにくい複雑な部類に属しますが、近年の改正で条文数が大幅に増え、内容も高度に複雑化しています。
一生懸命勉強しても数年後には税制が大幅に変更されたり、場合によっては制度そのものが廃止されることもしょっちゅうです。

また、インターネット上にも会計・税務に関する情報があふれています。
そのような情報を鵜呑みにするのは危険ですが、調べものの手がかりにするには十分な質と量の情報が無料で手に入る時代になっています。
かつてはお金を払って税理士に相談しなければ知ることができなかったことを、ある程度自分で調べられるようになりました。
税理士が持つ知識・情報のコモディティー化がすすんでいるといえます。

その意味で、お客さまに提供する知識・情報の精度と鮮度に気をつけなければ「そんなのネットにでてますよ」といわれて恥をかくことになります。
もともと税理士は「情報屋」でもありますが、そのことが特に重要視される時代になっていると思うのです。

できれば、相談される前に「ネットでここまで調べたんですが」とひとこと言っていただけると助かります。
お医者さんが、患者さんが何をしたら具合が悪くなったのかひとことヒントがあると対処がしやすくなるように、お客さまがどういう経緯で相談にきたのかわかると税理士も対処がしやすくなります。
参考にした情報が時代遅れになっているのか、そもそも適用すべき条文を間違っているのか、あるは条文の解釈が違っているのか、そのあたりが早い段階でわかると答えが早くでます。
そうすると請求させていただく報酬も安くあがります。
「とにかくよく分からないから相談してるんだよ。つべこべいわずにさっさと教えろ」っていわれそうですね。
はい。承知しております。
なんでも聞いてください。お問い合わせはこちらからお願いします。

税理士業界は分業制

お客さまが不安になるといけないので、わざわざ「不得意」分野を看板に掲げる税理士はいないと思いますが、大抵の税理士には得意・不得意があります。

例えば、相続税の免税点が引き下げられたことで、相続税申告書の作成ニーズが大幅に増えると見込んでいる税理士はたくさんいますが、実際に相続案件を取り扱ったことがない税理士も意外に多いようです。
ヤマグチ自身も3年ちょっと会計事務所に勤務していましたが、その間に相続案件を担当する機会はありませんでした。

知り合いの税理士も、これまでの相続税の申告は、既存のお客さん(所得税・法人税の顧問先)に相続があったときしかしたことがないという人が多いです。
顧問先にそんなに不幸が続くわけないので、これまで扱った相続案件は数件に留まるという人が多いです。
一方、相続税専門という看板を掲げている事務所・税理士法人もあります。
私が勤めていた税理士事務所にも相続税専門のチームがあり、相続案件を一手に引き受けていました。
そのように、税理士が請け負う仕事にも偏りがあります。
どんな税理士にもそれほど経験を積んでいない分野があるものだと思ってください。

またまた、お医者さんのたとえで恐縮ですが、何でもひととおりできる「町医者」先生も高度な治療が必要な患者さんを専門病院に案内することがありますよね。
あれといっしょです。
大手の税理士法人は総合病院のようなもので、ありとあらゆる税金に対応できる税理士を擁しています。
スタッフも大勢いますから「岡目八目」で「総身に知恵が回り」ます。
一つの案件に大人数がかかわるので報酬は高くなりますが、そういうところに任せると安心できるかもしれません。
一方、フリーランスや小規模の税理士事務所はホームドクターのようなものです。
初めての仕事でも、自分が納得できるまで時間をかけて「いい仕事」を提供できる税理士はたくさんいます。
ヤマグチも自分の裁量で納得できるまで仕事をしたいと思って独立開業しました。

できれば、これまで経験がなかった相続税のお仕事もさせていただければと思ってます。
「経験積ませてやるのに報酬も払えってか?」っていわれそうですね。
はい。承知しております。
誰でも「初めて」という時があるでしょう。お安くしときますので、チャンスをお与えください。
お問い合わせはこちらでございます。

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なんだか宣伝みたいになってしまいました。
しかし、今のうちならお客さまとゆっくりお話しできるのは事実です。
なんでも聞いてください。
お問い合わせは・・・くどいですね。
もうしません。ごめんなさい。

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