Takashi Yamaguchi, English Speaking Japanese Tax Accountant
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税理士って何者?

みなさん税理士についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ヤマグチは子供の頃「税理士」は公務員だと思ってました。

そもそも税理士とは?

国家資格です(公務員ではありません。念のため)。
一定の資格者が税理士会に登録すると「税理士」を名乗れます(税理士法(以下「法」。)3条、18条、53条)。

では、税理士になると何ができるのでしょう?
納税者のために税務手続を代行したり、申告書等の税務書類の作成、税務に関する相談に応じることができます(法2条)。
こうした業務を税理士以外の者がすることは税理士法で禁止されています(法52条)。
税理士だけが独占的にできる業務なので「独占業務」と呼ばれます。
無報酬であっても税理士以外の者が請け負うと違法です。
なお、税務書類のうちゴルフ場利用税、自動車税、軽自動車税、自動車取得税、事業所税など一定の税金に関するものについては、「行政書士」さんも作成してよいことになっています(法51条の2)。

記帳代行、記帳指導など経理まわりの業務は独占業務ではありません。
税務申告を請け負う税理士が経理まわりから関与した方が申告作業がスムーズに運ぶだろうということで、顧問税理士が請け負うことが多いと思いますが、本来は誰でも自由にできる業務です。
独占業務に付随して行われるので「付随業務」などと呼ばれたりします。

給与計算も付随業務です。
税理士が社会保険の手続きを代行することがありますが、これは本来「社会保険労務士」さんの「独占業務」ですが、所得税・住民税の計算に関係するものについては税理士もできることになっています(社会保険労務士法27条、社会保険労務士法施行令2条2号)。

「公認会計士」との違い

経理まわりの国家資格として「公認会計士」があります。
公認会計士の独占業務は「財務書類の監査又は証明」です(公認会計士法2条1項)。
これは会社が作成した決算書がちゃんと会計基準にのっとった適正なものかを第三者としてチェックする仕事です。
期末資本金5億円以上または負債総額が200億円以上の会社の決算には公認会計士などの「会計監査人」による監査が義務付けられています(会社法328条、2条6号)。
また、上場会社など「有価証券報告書」を作成しなければならない会社も、公認会計士に財務諸表を監査証明してもらう必要があります(金融商品取引法193条の2)。
税理士はこうした監査証明はできません。

なお、公認会計士といえども、会社から依頼されて決算書を作成した者は第三者たり得ないので、自分が関与した会社の決算書を監査できません、
ということで、同じ経理まわりの業務でも、決算書作成までは税理士、会計監査は公認会計士というふうに住み分けができてます。

「税理士」と名乗るには?

先述のとおり税理士の資格を得るには税理士会への登録が必要です(法18条)。
税理士会に登録できるのは、税理士試験合格者(一部試験免除者を含む。法3条1項1号、2号)、弁護士(同項3号)、公認会計士(同項4号)です。
未成年者や成年被後見人などの「制限行為能力者」は登録できません(法4条)。
公認会計士は国税審議会が指定する研修を修了しないと税理士登録できません(法3条3項)。

税理士試験

必修会計科目(簿記論、財務諸表論)、選択必修税法科目(所得税法、法人税法のいずれか)、選択税法科目(相続税、消費税法・酒税法のいずれか1科目、国税徴収法、住民税・事業税のいずれか1科目、固定資産税)のうち5科目合格すると「税理士試験合格者」になります。
一度に5科目合格する必要はなく、一科目ごとに合否が判定されます。
4科目以下合格者は「科目合格者」などと呼ばれたりします。
必修、選択必修、選択科目を通じて累計5科目に達すると「税理士試験合格証書」がもらえます(法11条)。

ちなみに、役所で試験科目にある税金に関する事務に通算10年以上従事した経験がある人は、その税金の科目を免除されます。
国税に関する事務に15年以上従事したことがある人(いわゆる国税OB)は、試験科目のうち国税科目を免除されます。
大学院で試験科目に関する税法の勉強をして修士以上の学位を取得した人が自力で税法科目に1科目でも合格すると、残りの税法科目が免除されます。
大学院で会計学を勉強して修士以上の学位を取得した人が自力で会計科目の1科目に合格すると、残りの1科目が免除されます。
いずれも「本気で税理士試験を受けたら受かるくらいの実力があるはず」という仮定のうえで認められている免除制度です。
実際にそうだといえる方もいますし、そうじゃない方もいます(それ以上はコメント差し控えます)。

試験は毎年8月に実施されます。
ヤマグチが受験した頃は、エアコンのない大学の大教室が試験場でした。
それはもう・・・辛うございました。
合格発表は12月中旬です。
私が5科目目の合格通知を手にしたのは長女が生まれる直前でした。
子育てが始まる前に受験から解放されてホッとしたと記憶しています。
あれからもうすぐ22年・・・(それ以上はコメント差し控えます)。

税理士いろいろ、人生もいろいろ

登録までのルートもいろいろですが、登録後のルートも人それぞれです。
いきなり独立開業して「開業税理士」になる人もいれば、税理士事務所や税理士法人に勤める「勤務税理士」になる人もいます。
税理士事務所・税理士法人も小規模なところから何百人もの税理士がいるところまでいろいろです。
私の場合、勤務税理士(大規模事務所)→いちおう開業税理士(企業内税理士)→ホントの開業税理士(ひとり税理士)という道を歩んでいます。
ご自分の顧問税理士さんにどのルートで税理士になったか聞いたことありますか?
聞いてみるとその人となりがよくわかるかもしれません。

***
今年の税理士試験は8月7日から9日です。
受験生のみなさん、がんばってください。

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